さて、前回は日本出国から最初の目的地であるバンブー屋敷に到着するまでの長い道のを紹介しました。今回はその続きを紹介したいと思います。
- Australiaワーホリ2年間(2013~2015年)
- NZワーホリ1年間(2016~2017年)
- 滞在中はジャパレスでのアルバイトを楽しむ
- ラズベリーピッキングで2ndビザ取得
- 半年ごとに都市と仕事を変えながら移動
バンブー屋敷でヘルプエクスチェンジ
まずはそもそもバンブー屋敷って何?とお思いだと思うのでそのお話から
バンブー=竹そう、竹藪屋敷です!
なぜバンブー屋敷かというと、このバンブー屋敷のオーナーであるホストが竹をモチーフに何かを作ることを生業としていたからです。家の中には竹細工的なものがたくさんあって、竹が好きすぎてこのオーナーは自分の飼い犬に「竹(タケ)」って名前を付けていました。屋敷自体も
ハンドメイド!!(手作り)
と言っていました。この屋敷の周りは竹やぶで囲まれていることからバンブー屋敷って呼んでいたんですけど、これはホストがそう呼んでいたのか勝手に私がそう呼んでいたかはもう記憶にありません。ハンドメイドのわりには水道も電気もきちんと通っていて(電気使いすぎると怒られます)家自体は風通しがよく、暑いクイーンズランドにもってこいの作りでした。
- ホスト用のベッドルーム1つ(扉あり)
- ヘルパー用のベッドルーム1つ(扉あり)
- ヘルパー用のベッドルーム1つ(扉なし、暖簾と竹ので代用)
- 物置の散らかった部屋(いくつかあったかな??)
- キッチン
- テラス
- トイレ、シャワールーム(別棟)
ファーム(農場)ステイと考えると快適な方なんじゃないかと思っています。のちのち暮らすことになるキャラバンよりは絶対マシでした。
大自然にあふれていて、高い竹藪に囲まれています。どこからどこまでがこのホストの所有地かは定かではないのですが、途中ちっちゃな川みたいなのが流れていたりと方向音痴の私にとっては迷うほど広かったです。
私はこのバンブー屋敷で生活費を無料にしてもらう代わりに、労働力を提供するわけです。(ヘルプエクスチェンジ)
バンブー屋敷のオーナー(ホスト)について
そんなバンブー屋敷に住んでいるホストは50代くらいの冗談が大好きなオーストラリア人。割と小柄なおっちゃんです。
結構自分大好きな人で、毎朝
俺はオーストラリアの中でもナイスな男性だぜ~、そう思わないかい!?
みたいなことを言っていました。
最初はいいんですけどね、毎日言われると・・・
動物も大好きで、犬を三匹とあとは野生のワラビーを飼いならしていました。
日本人のことも大好きで、ヘルプエックスでヘルパーを選ぶ時も好んで日本人をオファーしていたようです。(もちろんほかの国籍の人たちもヘルパーとして働いていたことはあります。)
なぜ日本人を好んで受け入れていたかというと、おそらく日本人が勤勉で文句を言わずいうことを聞くから。
日本人を好んで雇っている人たちの理由ってたいていコレです。あとは信用できるとかそんなところでしょうか。
自分はあんまり勤勉じゃないし、結構わがままだよっていう日本人の方でも多分海外に出ればそんなにワガママに思われないし、真面目と評価されることが多いはず。ほかの国籍の人たちと働いた経験のある私はそう思います。
ホント、日本人って優秀ですよ!これは本当にワーホリを通して一番感じたことかもしれないです。
メルボルンに住んでいた時、住んでいたシェアハウスの家の壁を塗り替えることになりました。
家のオーナーがオーストラリアの業者に依頼。その業者、日本人なら半日もかからない作業を一日たっても終わらない。なぜかというと、オーナー不在の間は働きもせず、2人でキャッチボールをして遊んでいたから。
しかもベランダから家の中に侵入してきていて、たまたま家にいた私と遭遇してびっくりしてやっと仕事を始め出しました。(家の中には誰もいないと思っていたらしいです)
こんな風に見張りがいないと働かないです。日本ではあり得ないでしょう?しかもちゃっかり時給は請求してきたらしい!!もちろんそういう人たちばかりではないですけどね。
さて、バンブー屋敷のオーナーホストはというと、休日は朝カフェに連れて行ってごちそうしてくれたり、サンデーマーケットとかを案内してくれたり、友達のパーティに連れて行ってくれたりと良心的でした。
そんな優しいバンブー屋敷のオーナーに私は激怒され、2週間後に追い出されることになるのですが…それはまた今度書こうと思います。
バンブー屋敷での仕事
バンブー屋敷は周りをバンブーでおおわれているので手入れが必要です。
私のようなヘルパーは草抜きをしたり、細いバンブーをたくさんまとめて持って移動させたり、部屋掃除をしたり、時には食事を作ったり・・・と一日約8時間働いていました。
日本と季節が反対なので3月でしたが季節は秋。ブリスベンよりも少し北に位置しているので、とにかく蒸し暑かったです。
ちょうど雨期だったこともあり、雨で外での仕事ができないときは部屋の掃除をするんです。
天井にはびっちりクモの巣が張られていてそれを長い棒でひたすらからみ取り続ける苦行。
「get the spider, first!!(先にクモをつかまえて!)」
って叫ぶホストの声がまだ忘れられません。
そういえば大きなカエルがキッチンにある炊飯器によくのっかっていてびっくりしました。
微動だにしないので置物かと思っていました。そんな生活をしていたのですがバンブー屋敷での生活を始める前は、この田舎でのオーストラリア人との暮らしについてかなり不安だったんです。
知らない人と生活するのもストレスがたまらないだろうか・・・トイレ汚かったらどうしよう・・・
一方、ヘルパーとしてのファームでの仕事については、やればできるだろうなと思っていました。
でも現実は真逆で、ヘルパーの仕事のほうがしんどかった。もともとの体力不足と暑さの相乗効果で、毎日ヘトヘトに。
ファームジョブは想像以上に体力が必要だということを学びました。この時は、これを最後のファームジョブにすることを誓ったのでした。
結局、半年後セカンド取得の為、またファームへ行くことになります。
心配していた生活面についてはすぐに慣れます。
知らない人と暮らすのも楽しく感じてくるし、整っていないインフラもイライラすることはあるものの、今あるもので工夫して生活していこうとします。ないものはしょうがないですからね~生活面で不安を感じている方はご安心ください、きっとすぐに慣れます!