日本でアルバイト(仕事)を探すときって、どうしてますか?まずは求人情報をチェックして気に入ったところがあったら電話→履歴書→面接→採用の流れが王道ですよね。
でも、オーストラリアだとどうすればいいの?英語自信ないんだけど、電話しないといけないの?と働く前から分からないことが多すぎて悩みが尽きないですよね。
今回はそんなワーホリでのアルバイト(仕事)に向けての準備と採用までの流れをご紹介。日本にはない制度、本採用前のお試し期間「トライアル制度」についても知っておきましょう!
- Australiaワーホリ2年間(2013~2015年)
- NZワーホリ1年間(2016~2017年)
- 滞在中はジャパレスでのアルバイトを楽しむ
- ラズベリーピッキングで2ndビザ取得
- 半年ごとに都市と仕事を変えながら移動
オーストラリアワーホリの就労制限について(日本人の場合)
ワーホリビザでは就労が認められています。
ただ、ワーホリビザギリギリまで働いてよいという訳ではありません。学生ビザのように就労時間の時間制限はないですが、雇用期間の制限があります。
日本人がオーストラリアのワーホリビザを使って働く場合の就労制限
同一雇用主での就労期間は6か月以内とすること
つまり、6か月たった場合はそのお店での仕事を辞めなければなりません。慣れてきてガッツリ頼られる存在になったころには卒業をしないといけない制度。お店的にも自分的にも結構つらいです。
ただ、これだけ守っていればあとはどこで何時間働いてもいいのでやっぱりワーホリビザはすごい!!
ちなみに、ビザが変われば同じ雇用主でもう一度6か月働くことができます。
私はワーホリ1stビザで6か月お寿司屋さんで働いていったん辞めました。たまたまブリスベンに戻ることになったので2ndビザの終わりの頃にまた同じお寿司屋さんで働きました(合法)。
オーストラリアのワーホリで仕事(アルバイト)が決まるでの流れ
仕事の応募から採用までの流れは大体日本と同じです。一つ違うのは採用前に”トライアル”と呼ばれるお試し時間があることくらいです。
- 仕事を探す
- 応募(apply)
- 面接(interview)
- トライアル
- 本採用
仕事(アルバイト)探しの3つの方法
探し方も日本とあまりかわらないかも。ほとんどの人がネットで探しています。
- ネットで検索
- 店舗に履歴書を持ち込む(アポなしで)
- 友達からの紹介
①ネットで検索
これは日本と同じで求人サイトで検索します。
私はどうしても英語環境で働きたい!なんていう強い思いはなく、最低限生活費を稼いでいけたらいいなーくらいだったので、迷わずジャパレス(ジャパニーズレストラン)一択でした。
ジャパレスとは?ジャパレスで働くメリットは?
Japanese restaurantの略
日本食を主に出す飲食店で、お寿司屋さん、ラーメン屋さん、居酒屋さん、などさまざまあり、日本食は現地でも大人気です。ジャパレスだからと言ってオーナーが日本人とは限りません。韓国人オーナーや中国人オーナーの場合もあるのでその際は会話は英語になります。お客さんは基本現地の方が来られるので英語で接客することになります。
- まかないが日本食の可能性がある
- 日本人がいる場合は情報交換ができる
- 日本に一時帰国するスタッフが日本からお土産を持ってきてくれる!
最大のメリットは日本人とつながることで気軽に何でも相談できるようになること。私が働いていたジャパレスは現地在住10年以上の永住権を持つ日本人が数名いました。情報通なのでめちゃくちゃ助かりました~!現地の母です。笑 難しい手続きとかで困ってるときとか相談すると強いです。
他には、日本人だけど現地の大学に通っている学生さん、高校生さんとかと一緒に働ける場合もあります。大学生だと、同年代の友達を紹介してくれたり、一緒に遊びに行けたりします。困ったら日本語使えるので楽です~!
現地のカフェで働きたい!!という方にとっては参考にならないかもしれないですが、そこにこだわりのない方は以前シェアハウスの探し方で紹介したクラシファイドのサイトで求人情報もゲットできます。
- Gumtree 現地人が良く使っているサイト
- Sunbrisbane クイーンズランドの主にブリスベンを中心に展開
- 日豪プレス 日本語サイト(クイーンズランドの情報が多め)
- go豪メルボルン メルボルンの日本語サイト
- dengon net メルボルンの日本語サイト
- パース通信 パースの日本語サイト
- CHEERS シドニーの日本語サイト
②アポなしで店舗に履歴書を持ち込む
アグレッシブな方法です。タイミングがいい時は成功することもあります。実際私がニュージーランドで働いていた時はこの方法で履歴書を持ってきた子を採用しました。
特に現地のカフェとかで働きたい方がやっている方法です。実際に働きたいお店に自分の履歴書を持って飛び込んでいきます。私も求人情報があまりないころにやったことがあるんですがこれはとてつもなく緊張します!
Are you hiring anyone? Can I talk to your manager?
なんてことを震えながら言って、怪訝な顔をされたのを覚えています。
何件かアタックして、そのうちたまたま人が足りなくて困ってた韓国人オーナーのお寿司屋さんに面接をしてもらったことがあります。結果はトライアル時点で不合格…残念ながら採用には至りませんでした。
私の場合は採用に至りませんでしたが、履歴書を渡してマネージャーがいたりして運が良ければそのまま面接をしてくれることもあるのでその際はチャンスを逃さないようにしましょう!
私の日本人の友達でどうしても現地の仕事がしたいって言っていた子がいました。スーパーとかホテルとかカフェとか街中のあらゆるところに履歴書を配りまくったとの事。20社くらいアタックしたけど全然成果がないと嘆いていました。それでも時間が許す限りめげずに行動していた数か月後、バイト決まった~と喜びの報告を受けました。
確かIGA(スーパー)だったと思うのですが雇ってもらうことができて、努力が報われたな~と私までうれしかったのを覚えています。
②友達の紹介
こちらもタイミングが合えば楽な方法です。
実際に私は、自分のシェアメイトを私の働いていたジャパレスに紹介したことがあります。お店としても信頼しているスタッフからの紹介なんで採用されやすくなります。友達に仕事を探していることをしっかりアピールしておきましょう!
でもこの方法は本当に運が良ければ・・・って感じにあてにしないように!ほとんどの方は①のネットで検索が多かった印象です。
ちなみに私が一番最初の仕事をゲットした時がこの方法でした。正確には”友達の紹介”ではなく”シェアハウスの前住居人からの紹介”ですが。その時のお話は↓をご覧ください。
失敗しないように応募前に2つのことを確認しておこう
目ぼしい仕事(アルバイト)が見つかったら、応募をします。が、安全に働くためにも2つのことを確認しておきましょう。
- 交通費のチェック
- 最低時給のチェック
交通費のチェック
結構盲点なんですが、交通費って基本支給されないです。どんなに遠くに住んでいても自己負担になることが一般的なので、事前準備と言いうよりは自宅から無理なく負担なく通える範囲内で仕事先を探しましょう。
最低時給のチェック
現在のオーストラリアの最低時給は19ドル(1,500円程度)を超えています。(2021年現在)
私の時は最低時給15~16ドルほどだったはず!上がりましたね~~
あなたがオーストラリアで働く際の最低時給を必ず調べてください。そして、応募しようとしているお店の時給が最低時給を下回っていないか確認してください。この最低時給を下回っているお店はイリーガルなお店の可能性が高いからです。
残念ながら、イリーガルと呼ばれる仕事があります。スタッフの人数をごまかして申請するなどして、脱税をしている可能性のある会社です。日本でも不当に外国人労働者を雇っているケースがありますよね。あの感じです。海外に行けば、私たちが外国人になってしまいます。それを見抜ける一番手っ取り早い方法が最低時給のチェックです。
そういうお店は募集要項に時給をのせていない場合がほとんどです。その際は事前にメールするなりして確認しておいた方が安心です。
イリーガルではなくても時給をのせていないところもあります。「時給が書いてないからイリーガルだ!」と決めつけず、必ず確認してくださいね!(時給は面接のときに・・・って書いてあることもあります)
ただ、イリーガルなんでタックスファイルナンバーなんて要求されないと思います。そして就労制限もお構いなしです。つまり同一雇用主のもとで半年以上普通に働けます。なぜなら法に則ってないので。
それに納得してイリーガルで働いているワーホリの人たちも結構います。そしてその気持ちもわかります。(仕事がなかなか決まらなくて焦ってるときなんかは特に)
だから、正直な気持ち、一概に反対はできないですが・・・
でも、できればクリーンな環境で働いてほしいです。
だからもし、最低時給より低い時給を提示された場合や、TFN(タックスファイルナンバー)不要と言われた場合は注意しましょう。
実際に応募してみよう
さて、目ぼしい応募先が見つかったら実際にApply(応募)してみましょう。
応募の仕方は私のときはメールだったと記憶しています。たいてい、履歴書を添付して応募してね~って書いてあると思うのでその通りにしてください。
履歴書の印刷方法
私はノートパソコンをオーストラリアに持参していました。自分のパソコンで作成したデータを、図書館に置いてあるプリンターで出力していました。(2013年当時)
ただ、あれから時がたち現在は2021年、きっとアプリかなんかで簡単に作成できるのではないかと思います。そもそも印刷したものを持ってこいと言うところなんてあるんだろうか??ないと願いたいですよね。
応募と並行して銀行口座とTFNを準備をしよう
これは応募しながら並行してやっておくと時短につながります。②は仕事が決まってからでも大丈夫ではあります。仕事が決まったら「いついつまでにTFNを持ってきてね!」と言われると思います。
- 銀行口座の準備
- タックスファイルナンバー(TFN)の申請
銀行口座の準備
仕事が決まったら給料を入金してもらうようになるので事前に準備しておきましょう。
日本は月ごとにまとめてお給料をもらうことがほとんどだと思います。しかし、オーストラリアでは2週間ごとに給料が支給されることが多いです。月に2度も給料日が来るのでなんか得した気分になれます。(トータルの金額は変わりませんが…)
オーストラリアにも銀行がたくさんあります。ワーホリに人気なのは知名度のあるANZ銀行。でも私のおすすめはnab銀行です。
なぜならnab銀行は無条件で口座維持費がかからないから。完全帰国した今でもnabの口座は維持しています。金利が良いので!
タックスファイルナンバーの申請
オーストラリアで働く場合はタックスファイルナンバー(TFN)と呼ばれるものが必要になります。
申請はAustralian Taxation Office(ATO)のサイトからオンラインで申請できます。申し込み後28日で住んでいるところの郵送で送られてきます。申請は無料。TFN届く時期は込み合い具合にもよります。私は1週間くらいで届いた記憶があります。仕事が決まったら、雇用主に提出する必要があるので早めに申請しておくと安心。
interview(面接)で確認しておきたいこと
日本人オーナーのお店だと日本語で面接になります。英語が苦手な方はホールスタッフではなくてキッチンハンド(厨房)でアプライすれば英語力は必要ないと思います。(ジャパレスの場合)
日本人以外の方がオーナーの場合は英語で面接になるでしょう。でもジャパレス程度ならそんなに難しいことは聞かれないです。事前に聞かれそうなこと、自分が確認したいことを英語でまとめておくと落ち着いて面接に臨めます。
面接で確認しておきたいこと
緊張していると思い通りにいかない事ってありますよね。質問したいことをまとめておくとスムーズに面接が進むと思います。面接はあなたの為でもあるので、わからない事は積極的に聞きましょう。私が面接時によく質問していたことをまとめたのでご参考ください。
- 英語力(気になる人は)
- 日本人が働いているか、その割合はどれくらいか
- 時給(求人情報に載せてないときは確認を)
- まかないの有無(地味にうれしいです)
- 休憩時間が時給に入るか
- 週何時間勤務できるか(自分の希望とマッチしているかチェック)
私が面接で聞かれたこと
私はオーストラリアで日本語の面接4回、英語の面接は2回ほど受けたことがあります。共通する質問は下記です。
- いつまで働いてくれるか
- セカンドビザをとるつもりがあるのか(いつ頃ファームに行く予定か)
- 学校に通っているか
- 日本ではどんな仕事をしていたか
言い回しが違えど、①②はほぼ同意です。つまりできるだけ長く働いてくれる人を確保したい、と雇用主は思っているのです。採用されたければ半年間ずっと働くつもりと答えればよいと思います。もし、仕事をはじめて気が変わった場合は辞めればいいわけです。別に最初に言ったことを守る必要はないです。せっかくのワーホリなんだから好きに生きましょう。実際3,4カ月でやめてファームに旅立っていくワーホリの仕事仲間何人もいました。
③は一週間にどれくらい働けるかの確認です。例えば、学校が忙しくて土日しか働けない場合は
来月卒業するので、それ以降は平日も働けます!
とアピールしておけばよいです。
④はコンビニのバイトとかでもいいので実際に働いたことがあることを伝えておけばいいです。日本の面接のように、そこで何を学んだかとか、困難を乗り越えるために実践したこととか、難しい事は聞かれないです。
あとは休みの日は何してる~?とかこれまで旅行した場所は~?とか雑談的なことも多いです。緊張するとは思いますが、大丈夫です。リラックスして挑みましょう!
日本にはない制度トライアル
トライアルとは、実際に働いてみてその仕事が合っているかお互いに確認することです。
面接で問題なければ、トライアルしてみようか~って流れになります。
日本にも採用になった際に試用期間ってのがありますよね?1か月か3か月かそれくらいですか?日本の試用期間なんてあってないようなもんなんであんまり気にしたことないですが・・・どっちにしても日本の場合は採用が決まった後の数か月のことを試用期間と呼びます。
オーストラリアの場合のトライアルっていうのは採用前の段階です。
これをパスしないと採用されないわけです。
トライアルの期間と時給
トライアル期間はお店によって異なります。2,3時間のところもあれば、半日だったり、ちょっと不安だから2日くらいみてみようか・・・という感じ。
トライアル期間中の給料はもらえないことが一般的と思います。私は、オーストラリアのトライアル中に給料をもらったことはありません。ちなみに私がトライアルしたのは半日程度。「うどん」という現地では高額なまかないが無料で食べられてうれしかったので、無給については何とも思いませんでした。他のところもまかない沢山食べさせてくれました!
ニュージーランドの時は、トライアルを別々のお店で3回したのですが、どれも時給をもらいました。その時にオーストラリアでもらえなかったのは違法だったのでは?と疑ったものです。しかし、合法のようです。
Fair Work|Australian Governmentの該当部分をザックリ要約
「仕事への適性を判断するための1時間~1シフト程度のトライアルについては法的に無給でもOK。でも妥当だと考えられる期間を超えてのトライアルは、適切な最低賃金を支払わないとダメ。もしも、その期間を超えても仕事への適性をまだ確認する必要があるなら、きちんと雇って労働分の給料を支払うべき。」
だから一応、トライアルに給料を払わないのは合法なんですよ。
トライアルという名で、無給で1週間働かされたあげく不採用になったという話も聞きます。最初から雇う気がないのに、期待を持たせておいて無報酬で働かせるパターン。トライアル時の給料を支払わなくてよいと認められているのは、”an hour to one shift(1時間~1シフト)”の場合。1週間が”an hour to one shift”に当てはまるわけないですよね?長いな、怪しいなと思ったら断ったほうがいいです。都合のいいように使われるだけです。断る勇気を持ちましょう!
トライアルの仕事内容と突破のコツ
トライアル突破のコツは、真摯に働くこと!笑
当たり前ですが、メモを持参してしっかり書き込みました。オーナーが見ている前で。笑
仕事内容は、お店によると思います。私の場合は新人で採用されたことを想定してイチから教えてもらいました。オーストラリアで働いたときはキッチンハンドだったので朝の仕込み準備や、開店準備などをしました。トレーナーさんが横についてしっかり教えてくれるところと、トレーナーがつかずに「適当にこれやっといて~」みたいな感じのところなど、いろんなお店がありました。
トライアルに合格しても断っていいんです
もちろん、トライアル後に採用の連絡をもらっても、自分が思ってたのと違うと感じる場合はお断りしても問題ないです。
私もお断りしたこと何度かあります。
ニュージーランドの時はウェイトレスにも挑戦したことがあるんです。その時のトライアルは、オーダーを取ってサーブする。すでに採用されている人とやることは一緒でした。一番最初だけ横についてくれて、そのあとは放置。メニューも覚えていなかったので、聞き取るのに必死でかなりストレスを感じました。担当者には大丈夫だと思ったから~とフォローされたけど、不安だったんで採用をお断りしました。
事前にお互い確認出来ていい制度だと思いませんか?日本でも取り入れてほしいです。
トライアルの合否連絡については、私はいつもその場で採用の連絡をもらっていました。ライバルが多い職種の場合は、後日連絡があることも。しばらく待っても連絡がない場合は、あきらめる前に自分から連絡して確認してみましょう。
本採用
トライアルで実際の仕事をしてみてコミュニケーションや仕事に問題がないと判断された場合は、自分の意思も確認をされたうえで晴れて採用となります。せっかくの機会なのでスタッフやお客さんとお話をして楽しみながら仕事をしてください。
せっかく自由に働けるワーホリビザがあるなら現地で働こう!
アルバイトもシェアハウス探し同様、運とタイミングにもよりますが、全くどこからも雇ってもらえなかったって話は聞いたことがないので必ず見つかります、頑張りましょう!!あきらめずに探していればきっといいお話が舞い込んでくるはずです。
現地のお客さんたちは表情豊かでとにかく明るいです。お客さんの笑顔を見るのがうれしくて仕事って感じしなかったです。一度、手が滑って餃子をお客さんにぶちまけたことがあります。そしたらなんて言ったと思います?
空からフリー餃子が降ってきてラッキーだったよ!気にすんな!
平謝りしてたんですが、クスっと笑ってしまいました。失敗が多い私はその分、お客さんに助けられました。もちろんその時いた日本人スタッフにはガッツリ怒られましたが。(当たり前ですが)
体力さえあれば、働く事を苦だとは思いませんでした。むしろとっても楽しかったです。私のように働くことが楽しいと感じる体験をいろんな人にしていただきたいのでぜひ、ワーホリに行くのであれば現地で働いてみて下さいね!!